はじめから読む(コラム)
はじめから読む(短編)
私が間違えたんだろうか?
119番通報。 はじめから読む(短編)
私が間違えたんだろうか?
突然の激しい頭痛。
「救急車もこちらの窓口です」
司令員が質問する。
救急車に来て欲しい住所、今の具体的な症状、いつ発生したのか、私の氏名と連絡先、ほか。
私はそれらの質問に回答した。
司令員から、私を引き受けてくれる病院が見つかったと話があった…ような気がする。電話対応中、嘔吐を繰り返していたので、質問を受けるだけで精一杯だった。
救急車が来た。
1階リビングの窓を開け放っていたので、すぐに担架に運ばれた。救急車でも、司令員と同じような質問を受けた…ような気がする。回答をしたと思うけれど、うまく話せなかったかもしれない。心の中だけで、回答していたかもしれない。記憶が曖昧。
「…吐きそうです」
病院に到着後、すぐにMRI検診をする。
吐きそうになり、その旨を伝えると、プラスチック製の水色の箱が私の目の前に置かれた。そして吐く。
それから、記憶がない。
手術を終えて目が覚めるまで、私には一日の記憶がない。
■後日談
119番通報から病院到着までの、様子です。
■後日談
119番通報から病院到着までの、様子です。
もう少し詳しく書きたかったのですが、記憶が曖昧なため、自分のことだけど「…ような気がする」の記述となりました。
後日知ったのだけど、私は記憶がない間も、どうやら周囲と会話を会話をしていたようです。会話内容を確認するといかにも私が話そうな内容ばかりで、あの激しい頭痛の中でも、普通にコミュニケーションを取っていた事実に、非常に驚きました。
家族とも、スマホで会話をしていました。後日、時系列に情報整理をするため、家族にめちゃくちゃヒヤリングをしました。
つづく
▼▼▼ こちらの漫画をもとに、著者本人がコラムを書いています ▼▼▼
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