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くも膜下出血の発症、私は救急車で運ばれた。
財布や保険証を、持参することができなかった。私が準備できたのは、私自身、その時に着ている洋服、そして眼鏡のみ。着のみ着のまま。
お金がない中、どうやって生きていく?
そして、次の条件下。
くも膜下出血で、身体が弱りきっている。
独身。家族は遠方にいる。
これらの条件を考慮すると、入院中、困っただろうと思われるかもしれない。私が当事者でなければ、きっとそう思う。
でも、実際は違った。
私物で欲しいものは、スマホからネット通販。
シェアハウスのオーナーさん、友人に連絡し、到着した商品を病院に持ってきてもらう。
時差こそあれ、欲しいものは全て入手することができた。
あの時、私の手元には1円のお金もなかった。
私には、私しかなかった。だけど、私の周囲には人がいた。私がひとりで立つことが出来なくても、周囲の人が私を支えてくれる。
緊急時にこそお金が必要だと思っていたけれど、お金ではなかった。システムと人だった。そして、システムを作り上げたのは、人。
人生とは、人なのでは?
そう思い始める、最初のきっかけ。
ありがたいです。
目を伏せ、噛み締めるように、思います。本当にありがたいです。目頭が熱くなります。
…とはいえ、お金も必要です!支払いは、私がするので!笑。お金は、大概、最後にあります。
つづく
▼▼▼ こちらの漫画をもとに、著者本人がコラムを書いています ▼▼▼
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